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「私たちの街 明大前の未来を考える」シンポジウム開催

会場では活発な議論が交わされた

パネリストとして登壇した小川教授

明治大学と世田谷区は6月30日、明大前の街づくりを考えるシンポジウムを和泉キャンパスで開催。地域住民や専門家らが「交通の便」「商業」などの観点から街づくりについて議論を深めた。同シンポジウムに係った鳥居高副教務部長(商学部教授)が当日の様子を報告する。

世田谷区と連携「明大らしさ」付加価値つけた街づくり

京王線明大前駅に「駅前広場」(2700平方メートル)が計画されているのをご存じですか。2012年10月に京王線連続立体交差事業および駅前広場の建設が都市計画決定され、世田谷区では明大前駅周辺の街づくりに本格的に乗り出しています。この計画によれば、現在和泉キャンパス前の歩道橋(世田谷区側)から駅につながる既に拡幅された通学路が、マクドナルドからさらに南方向に世田谷区役所方向に延長されます。これに伴い、京王線のガードを越えたところに新たな駅前広場が建設されます。明治大学にとっても大きな環境変化を迎えることになります。

この計画を基に「明大前の未来を考える」ために、地域住民、駅利用者、行政関係者などが一堂に会する「私たちの街・明大前の未来を考える」シンポジウムが6月30日に和泉図書館ホールで開催されました(世田谷区と明治大学社会連携機構が共催)。当日は日曜日の午前中の時間帯(10時から12時30分)にもかかわらず、会場には保坂展人世田谷区長をはじめ行政担当者と地域住民120人以上が集まり、第1部では「明大前の未来に必要なものはなんだろう」をテーマにパネルディスカションが行われました。6人のパネリストの一人として登壇された小川智由商学部専任教授からは「世田谷区の顔になるような『明大前らしさ』という付加価値をつけた街づくり」をという提案がなされ、パネリストとフロアーとの間で「未来」が熱心に語られました。また、第2部のシンポジウム参加者からの「課題」提案を基に、ファシリテーショングラフィックが行われ、高架の空間の利用や銀行やスーパーの開設など商業機能の充実、さらには明治大学と世田谷区の連携の要望などが出されました。

今後、世田谷区では住民のみならず駅利用者(学生も含む)からなる「ゼミ形式」による3つのテーマを扱う「明治大学前街づくり学校」を今年立ち上げ、年度内にその成果をまとめる予定になっています。この学校にも明治大学から岡田浩一経営学部教授が明大前の商業機能をテーマにしたゼミを主催します。(鳥居高商学部教授)