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新宿タカシマヤに「植物工場」 12月末まで展示中

「めいじろう」と「エコロじい」もギャラリー開設のお祝いに駆けつけた

明治大学植物工場基盤技術研究センター長の池田敬農学部准教授とNTTファシリティーズは8月6日、2011年度から行ってきた共同研究の成果を広く社会へ発表する活動の一環として、新宿タカシマヤタイムズスクエア12階イベントスペースに「植物工場サイエンスギャラリー」を開設した。

同ギャラリーは、(1)完全人工光型植物工場を設置し、葉菜類を栽培する植物工場展示ゾーン、(2)植物と自然環境の関係がわかりやすく学べる教育ゾーン、(3)NTTファシリティーズの農業ビジネスの取り組み等を紹介する展示ゾーンで構成され、多くの方々に植物工場に対する関心や知識を持ってもらうことを目的に、12月末まで開設されている。

同日に催されたオープニングセレモニーには、本学の山本昌弘副学長(研究担当)をはじめ、NTTファシリティーズの齋藤聰副社長ら関係者が列席した。

齋藤副社長は、「農業分野において、当社が得意とする情報通信技術を活かし、今まで感覚で管理していた日射量や温湿度を見える化し、生産効率などを高めていきたい」とユニット型植物工場の開発と普及の意気込みを語るとともに、「ぜひ親子で来場して、食の安全と安心についての意識と知識を高めてほしい」と期待を込めた。

続いてあいさつに立った山本副学長は、農学部を有する私立大学は珍しいことに触れた上で、「明治大学の研究成果で社会貢献できることは大変に喜ばしい」と植物工場サイエンスギャラリーの開設を祝した。

今後は、植物工場で栽培した野菜をレストラン等で消費する「店産店消モデル」の実証研究なども予定されている。

明治大学植物工場基盤技術研究センター

経済産業省の補助金を受けて設置された植物工場全国8拠点のうちの1つで、私立大学では本学が唯一採択されている。総合大学としての強みを活かし、農学部、理工学部、商学部、経営学部などが学部横断的な取り組みを通して、食料の安定供給と農業の産業化を目指し、「植物工場」の普及拡大に向けた研究開発・人材育成を展開している。