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国際連携機構 Cool Japan Summer Program 2013

HONDAアシモショー ユビキタススタジオではアニメのアフレコに初挑戦 鎌倉時代の衣装でポーズ

国際連携機構は7月22日~8月2日、日本文化の多様な側面と魅力を伝える短期集中講座「Cool Japan Summer Program」を開催した。

これは海外在住の留学生を対象に、開講しており、今年で4回目。世界8カ国(シンガポール、アメリカ、マレーシア、中国、フランス、オーストラリア、イギリス、イタリア)から学生21人が参加し、国内外で活躍する17人が講師を務め、英語で講義を行った。

プログラムでは、漫画、アニメ、ゲーム、音楽やファッションなどのポップカルチャーを中心とした「現代文化」と、歴史を通し継承されている「伝統文化」、そしてそれら多様な文化をどのように活用していくかを考える「文化マネジメント」の3つの視点から講義が行われた。教室内での講義に加え、ワークショップやフィールドトリップなど現場体験型のプログラムも充実。秋葉原に出向いて「オタクカルチャーと秋葉原」を体感したり、三鷹の森ジブリ美術館の見学を通じて「現代文化」を学んだりした。また、鎌倉では、武士装束体験や和弓体験、築地でのにぎり寿司体験や風呂敷のワークショップなどをして「伝統文化」を体験。明大生との交流プログラムも行われた。1泊2日の箱根研修では「文化マネジメント」として、AR*技術と人気アニメ「エヴァンゲリオン」を組み合わせて作られた箱根マップが紹介され、最新技術とアニメ文化の事業化を実際に感じた。

最終日のプレゼンテーションでは、「自分が見つけたクールジャパン」をテーマに、3人が1組で各々が体験し見つめた日本を母国と比較しながらプレゼンテーション。本学の教員たちとディスカッションをすることで、考えを共有し知識を深めた。そして引き続き行われた、お別れパーティーでは、プレゼンテーションの結果発表が行われ、最優秀賞、写真賞、大笑い賞が選ばれ、終始笑顔の絶えない修了式となった。

最後には、本プログラムを企画している北脇学講師(国際連携)より全学生へ修了証が授与されると、参加者からは「折角、気の合う仲間と会えたのに、これで終わりだと思うと寂しい」といった声が多数聞こえ、別れを惜しんでいた。他に参加した学生は「2週間という短い期間だったが、アニメや漫画など日本の文化を広く見ることができた」、「箱根で日本式のホテルに泊まれたことが一番印象に残った」など、どのプログラムの感想も満足気に語ってくれた。

世界各国から「クールジャパン」というキーワードで集まった学生たちが今後も、日本文化への理解を深め、勉強し、これからもここで出会った学生たちと交流を続けていくことを願い、これからも国際連携機構は本プログラムを通して、日本をますます元気にするよう継続・発展させていく。

*ARとは モニターやカメラでビジュアル化された現実空間にデジタルデータを合成することで、目の前に異次元空間を表示させることができる画期的な最新ビジュアル手法。スマートフォンなどで活用普及率が高まっている。