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新地町で科学教室を開催

製作したエンジンの試運転。動くかな?

理工学部の土屋一雄教授と矢崎成俊准教授は、本学の復興支援活動の一環として8月6日、福島県新地町の新地小学校において「夏休み科学教室in新地町」を開催した。同小学校の4~6年生32人が参加し、「エンジンを作ろう」「瞬間びっくりサイエンス」の2グループに分かれて科学実験や工作に取り組み、自然現象の不思議さやエンジンの仕組みに関する科学的な視点を学んだ。

「エンジンを作ろう」では、最初に熱エネルギーや気体の性質、エンジンの原理について学んだ後、エンジンの組立工作に挑戦。工作に苦労した様子の子どももいたが、完成した作品については全員が満足げな様子。終了後には、「エンジンが動く理由が分かった」「製作したエンジンが1秒間に5回も回っていることや加熱の状況によって回転速度が変わるのはとても驚いた」「動かなかったエンジンが回りだしたときはとても嬉しかった」などと感想が寄せられた。

「瞬間びっくりサイエンス」では、午前午後に分けて、(1) 水は光を曲げる、(2)水は1円玉を浮かべる、(3)石けん膜はピンと張る、(4)石けん膜は円をつくる、(5)大気圧に押しつぶされる缶、(6)増えるシェービングクリーム、(7)浮いたり沈んだりするタレビン、(8)0℃以下の水が凍る瞬間、の計8つの実験を実施。子どもたちは、3時間もの実験時間を、最後まで集中力を切らさず、明るく元気に過ごし、「楽しかった」「見たこともない実験だった」「他の実験もしてほしい」「また来てほしい」などと話していた。

同科学教室は、「ものづくりを通して子供たちの科学技術への興味を喚起する」ことを目的に、1995年度から理工学部が行っている夏休み科学教室の一部を、「明大Week in 新地」期間中に、出張形式で実施したもの。両教員のほか、学部生らボランティア7人と、福島大学のボランティア3人(笠井博則准教授、学部生2人)にもご協力いただき、計12人で運営した。