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ズームアップ〈第521回〉武政が準優勝 東日本学生個人体重別選手権 相撲部 武政 進之介



期待の男が真価を見せた。武政進之介(政経2=埼玉栄)は昨年から階級を一つ上げた115kg級に出場した。体重は106kgとこの階級では小柄な武政だが、巧みな試合運びを見せ、東日本学生個人体重別選手権(8月31日・靖国神社相撲場)で準優勝に輝いた。予選2回戦で額にケガを負いながらも、続く3回戦を寄り切りで下し予選を突破。準決勝では、まわしを取ろうとする須藤(日大)の勢いを利用してはたき込むなど、試合の流れを読み、落ち着いて戦った。決勝で惜しくも諏訪(日大)に敗れはしたが、2年連続で全国の切符を手に入れた。

悔しい経験をばねにした。高校時代に全国を制し、将来を期待されて明大に進学。昨年は1年生ながらこの大会でベスト8に入り、全国学生個人体重別選手権の舞台を経験した。だが、全国では1回戦で敗退。苦杯を舐めた武政は一から体を鍛え直し、体づくりのために基礎練習を徹底。腕立て伏せ、てっぽうの練習量を倍にし、食事も昨年より多めに取るようにした。体重は10kgも増えて、3桁に乗せた。努力はすぐに表れた。

ベスト8以上に入り、昨年初戦敗退に終わった全国学生個人体重別選手権の出場権を獲得。「リベンジしてやりたい」。目指すは日本一だ。

(たけまさ・しんのすけ 政経2 埼玉栄 167cm・106kg)
文・高村洋輔(法3) 写真・坂本寛人(商1)