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全国校友大分大会 1100人超の校友が参集

「明治はひとつ」と呼びかける向殿会長

校友会は10月5日、大分県別府市の別府ビーコンプラザ・フィルハーモニアホールで「第49回全国校友大分大会」を開催。全国、そして海外から1100人を超える校友が湯のまち別府に集い、旧交を温めた。

「湯~わく 味わく 明治わく!」と銘打った同大会では、記念式典の冒頭、風光明媚な大分の風景や名産品を紹介するPRビデオを上映。大分県支部校友とともに温泉につかった村山富市名誉会長が「ようこそ大分へ」と呼びかける映像が流れると、会場は和やかな雰囲気に包まれた。続いて、明治大学応援歌「紫紺の歌」が流れる中、アテネオリンピック・カヌー日本代表の林美穂氏(2002年商学部卒)が女性初の旗手として総重量約30キロの大会旗を掲げて入場。大会実行委員長の矢野博久大分県支部長に手交し、壇上に大会旗が掲げられた。その後、国歌および校歌斉唱、物故校友へ黙とうを捧げ、森澤博旭同副支部長が声高らかに開会を宣言し、式典が開幕した。

式典は、逸見明正氏(1994年商学部卒、九州朝日放送アナウンサー)と河内みなみ氏(2010年文学部卒)の司会により進行。歓迎のあいさつに立った矢 野支部長は「湧出量日本一の温泉郷大分にようこそ。海の幸山の幸豊かな大分の地にこれだけ多くの方にお越しいただき嬉しい。旧交を温め、また新たな絆が生 まれることを願っている」と感無量の様子で来場者を迎えた。

大会会長の向殿政男校友会長は、「今回は、『明治はひとつ、九州はひとつ』の合言葉のもと、多くの九州ブロックの方々に支援頂いた」と大分県支部および九 州ブロックの各支部、地域支部関係者や来場者に謝辞を述べ、「年に1度、1000人以上の校友が一堂に会するこの素晴らしい大会を催せることを誇りに思 う。大学の評価は校友で決まる。明治大学が隆盛を極めている今、母校とともに生きる団体として、気品・風格を持ち、一層の盛り上げに尽力したい」と誓っ た。

続いて、日髙憲三理事長と福宮賢一学長が祝辞を述べ、中野キャンパス開校や明治大学アセアンセンター(タイ)の設置、一般入試志願者数の動向など最近の本 学の状況を紹介し、「厳しい大学間競争を生き残るため、より質の高い教育・研究を展開し、社会に役立つ世界に誇れる大学をつくっていきたい」(日髙理事 長)、「明治の新しい姿を象徴するような研究拠点、国際拠点が続々と誕生している。新たなフロンティアを切り拓きつつ、今後も地道な努力を積み上げ、教 育、研究力の質的飛躍と一層の国際化を推進したい」(福宮学長)と力強く語り、校友の引き続きの支援を呼びかけた。

来賓の広瀬勝貞大分県知事、浜田博別府市長や片桐通夫連合父母会長から祝辞が贈られた後、来年度全国校友大会開催地の新潟県から田代和孝支部長が登壇。来 年9月に新潟市朱鷺メッセを会場に開催される全国校友大会のほか、新潟県護国神社で毎年執り行われている忠霊殿慰霊祭の案内を行った。

式典の最後は、明治大学および校友会の発展を祈願した万歳三唱をし、植田茂樹大分県支部副支部長の閉会の辞で終了した。

記念講演会は「古賀政男とマンクラと私」

楽器ごとの音色を聞かせながら、音楽や編曲などについて語った

記念式典の後、会場を同じくして開催された記念講演会では、明治大学マンドリン倶楽部の音楽監督で常任指揮者の甲斐靖文氏(1962年法学部卒)が講演。「古賀政男とマンクラと私」と題し、名門明治大学マンドリン倶楽部の創設者で昭和歌謡史に輝かしい功績を遺した作曲家・古賀政男氏(1929年商学部卒)との出会いや交流、自身の作編曲の活動歴などを映像と音楽を交えながら披露。マンドリン倶楽部OB5人による生演奏でマンドリンや音楽の魅力を伝え、会場を大いに沸かせた。

約90分にわたる講演の後、同プラザ・コンベンションホールに会場を移して開催された懇親会では、村山名誉会長が歓迎のあいさつに立つと、突如、「とんちゃん、もうすぐ卒寿 おめでとう」と書かれた幕が登場。サプライズの花束と記念品が贈呈されると、村山名誉会長は嬉しそうに笑顔を見せた。その後、マンドリン倶楽部OB会や豊後くれない太鼓の演奏が披露される中、校友らは思い思いに交流。団子汁や佐伯ごまだしうどんなど、大分郷土料理や、地元の焼酎が振る舞われ、同窓生との思い出話に花を咲かせたり、先輩後輩との絆を深めたりしていた。