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文学部 高大連携フランス体験講座「フランス人の『作り方』2」を開催

高校生が工夫を凝らして調査結果を発表した

文学部フランス文学専攻は10月5日、在日フランス大使館やアンスティテュ・フランセ日本などの後援を得て、高校・大学連携フランス体験講座「フランス人の『作り方』Ⅱ」を駿河台キャンパス・リバティタワーで開催。高校生を含む約100人が参加した。

この高大連携フランス体験講座は、フランス語を学ぶ高校生と交流を図ることを目的に企画されたもので、今年で4回目の開催。今回はフランスの家族事情をテーマに2部構成で行われた。
第1部では、「フランスの家族・日本の家族」をテーマに、5組の高校生と明大生がそれぞれ調査結果を発表。日本とは異なる社会制度や労働環境の観点からフランスでの出生率が高い理由が説明されたほか、家族であっても「個」の存在を重視するフランス人の考え方が紹介され、日本との生活習慣の違いや、家庭環境が複雑になりやすいといった問題点などが発表された。

第2部では、リヨン高等師範学校のエリーズ・ドムナック准教授が「映画を通して見るフランスの家族」と題して講演を行い、3本の映画に描かれたシーンを通じてフランスでの家族にまつわる問題点を紹介した。続けて、文学部の田母神顯二郎教授が「家族の<かたち>と<きずな>」をテーマに講演。フランスの家族がクリスマス時期に集合する慣習を取り上げて「家族の『かたち』は人間だけでなく、建物・行事・食事等の習慣によっても保たれている」と紹介し、「家族や人の『きずな』は、時間をかけて心を込めて育てなければならない。こうした時間こそが、かけがえのない関係を構築する」と解説した。