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商学部 ファッション・ビジネス 学生らがポーランドでプレゼンテーション

海外で堂々とプレゼンした学生たち

商学部の特別テーマ実践科目「ファッションビジネス」の受講生を中心とした同学部生9人が9月18~29日、ポーランドの国立美術大学「ストラゼミンスキーアカデミーオブファインアートウッジ」で、ファッションビジネスとマーチャンダイジング*の展開に関するプレゼンテーションを行った。

学生たちは、同大でファッション、ジュエリー、テキスタイルの各デザインを専攻する9人のポーランド人学生と協働し、プロジェクトを実施。ポーランド人学生が展開する7ブランドに各1~2人の日本人学生が加わり、ポーランド人学生の制作した洋服、ジュエリー、テキスタイルのデザインコレクションについて、日本人学生がコストシミュレーション、マーチャンダイジング、販売提案、販売予測、PR提案を考え、どのようにビジネスとして展開、発展させるのかをプレゼンテーションにまとめた。学生たちは、各ブランド(デザイナー)のコレクションにかかった経費(生地代、付属品代、縫製人件費など)から店舗、インターネットなどそのブランドにふさわしい販売方法を策定。1シーズンの販売目標、1カ月当たりの売上推移などを割り出し、実際の販売の厳しさや生産コストの削減方法などの問題をマーチャンダイザーとしてデザイナーとともに7日間に渡り考えた。
学生たちはこのほか、実際の現場を体験するワークショップを行い、100年前から現在まで使用されている機織り機の体験や、シルクスクリーンプリントでオリジナル柄をTシャツに印刷するなど、美術学校ならではの経験を積んだ。

参加学生たちは、「ポーランド人学生とともに英語で考え、プレゼンテーションを作ることで、改めてビジネスの難しさが理解できた」など、英語でのコミュニケーションの難しさと販売の厳しさを肌で感じ取ることができた様子だった。

商学部では今後も、国立ストラゼミンスキーアカデミーオブファインアートウッジとともに、デザイン、モノづくりビジネスを中心に相互の交流を行うプロジェクトを組む予定だ。
(鈴木順之商学部特任講師)


*マーチャンダイジング(merchandising)

マーティング活動の一部で、需要動向に合わせて適切な場所や時期、数量、価格で流通させるための戦略的施策をいう。「商品政策」「商品化計画」などと訳され、こうした施策を立案・実行する担当者をマーチャンダイザーと呼ぶ。