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博物館特別展「天平の華 東大寺と国分寺」

前場幸治コレクションから古代史を読み解く

「この展覧会が古代史研究に多大な影響を与えることを祈る」と日髙理事長

博物館は10月18日、特別展「天平の華 東大寺と国分寺」のオープニングセレモニーを駿河台キャンパス・博物館エントランスホールで挙行。日髙憲三理事長、風間信隆博物館長はじめ関係者らが参列して特別展の開幕を祝した。

冒頭のあいさつで日髙理事長は、今回の展示の中心となる故・前場幸治氏の瓦コレクションについて、「長い時間をかけて集められた氏のコレクションをもとに、古代史研究の最先端をいく成果をあげてほしい」と期待を込めた。

続いて風間館長は「明治大学博物館の使命は、明大の教育と研究を社会に発信すること」とした上で、「前場氏が収集した1万点を超える瓦は、今後の明大の教育と研究に生き続けるコレクションとなる。この特別展をモデルケースに、さらに研究を推進していく」と決意を述べた。
午後はグローバルホールに場所を移し、東大寺総合文化センター・東大寺史研究所の栄原永遠男所長による開幕記念講演「東大寺と国分寺」を開催。120人が 来場し、聖武天皇が国ごとに建立を命じた、国分寺の中心をなす「総国分寺」と位置づけられた東大寺の成り立ちや発展について耳を傾けた。

今回の特別展では、博物館が所蔵する国内屈指の個人瓦コレクションである前場幸治資料から厳選した、東大寺と関東の国分寺・地方寺院の瓦約50点のほか、 東大寺創建期の瓦や大仏造関連資料、国内でも数少ない具体的な国分寺の造営状況を記した文字資料である安芸国分寺出土木簡や、関東で随一の規模を誇った上 総国分寺出土資料など、全国の機関が所蔵する天平期の寺院国分寺のあり方を示す資料を併せて公開している。
会期
12月12日(木) まで

会場
明治大学博物館特別展示室

開館時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)会期中無休

入場料
300円(高校生以下の生徒児童、身体障害者手帳・愛の手帳をお持ちの方、明治大学学生・教職員、明治大学博物館友の会会員、明治大学カード会員、明治大学リバティアカデミー会員は会員証等の提示で無料)

主催
明治大学博物館