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情コミ・清原ゼミ「ネット選挙は新たな『公共圏』を生み出すか 2013年参院選を振り返る」を開催

多くの学生やマスコミ関係者も来場し、白熱した議論を展開した

情報コミュニケーション学部清原聖子ゼミは10月11日、シンポジウム「ネット選挙は新たな『公共圏』を生み出すか~2013年参院選を振り返る」を、駿河台キャンパス・リバティタワーで開催。学生や一般の参加者約60人が集まり、今夏注目を集めた「ネット選挙」について考えた。

シンポジウムではまず、清原准教授と共同研究をしている文教大学の前嶋和弘准教授、慶應義塾大学の李洪千講師、情報通信総合研究所グローバル研究グループの清水憲人主任研究員、ゲスト参加の朝日新聞の竹石涼子記者の各登壇者による研究発表が行われた。

続いて第2部では、竹石記者による司会進行のもと、パネリストによる討論会が行われた。今夏の参院選におけるネット選挙の影響について、清原准教授は「全体として手探りの状態の中、ネガティブな面とポジティブな面はあったが、ネット情報が役に立ったという学生もいたりするなど、始まりとしては良かったのではないか」と総括。文教大学の前嶋准教授は「ネット選挙として問題はなかったが、盛り上がりが欠けているところをみるとタイミングが悪かったのではないか。郵政民営化や政権交代などの話題性がある時期であればもっと違っていたかもしれない」と課題を指摘するなど、登壇者それぞれの意見を交わし合った。その後は、慶應大学の李講師が韓国と日本の学生の政治への意識の違いを語るなど、若者の選挙への意識などにも話が及び、ネット選挙が今後どのように政治や社会を変えていくかについて活発に議論した。

シンポジウムに参加した飯田将弘さん(情コミ4)は、「ネット選挙を盛り上げるためには、有権者側もプレーヤーであるという意識を持って、受け身の姿勢から脱却する必要があると感じた。若者もネット上で候補を応援するなど、積極的に意見を発信すれば若者の意見も候補者に届くのではないか」と感想を述べ、当事者意識の大切さを実感していた。