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複眼的日本古代学研究の実践 国際学術研究会「交響する古代Ⅳ」開催

「世界的な教育・研究の拠点に」と吉村教授

国際学術研究会「交響する古代」が10月31日から11月2日までの3日間、「列島の文明化と日本古代学」を全体テーマに、駿河台キャンパス・グローバルフロントで開催された。本学の研究クラスターである日本古代学研究所と大学院文学研究科の共催で、5カ国の研究者らが、歴史学・文学・考古学3分野を横断する、各分野相互の交響による新たな日本古代学の構築を目指した。

2010年度からはじまり4回目となる今回の研究会では、「東アジアの史的環境と列島」「列島の文明化と律令制国家」「貴族社会と文芸」の3つのテーマからグローバルに検証した。

各国から集まった100人超の参加者らを前に、初日の基調講演を行った文学部の吉村武彦教授は、日本古代学研究所と文学研究科の取り組みを紹介。研究部門 として古代学研究所による「学術フロンティア推進事業」、「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」、教育部門として日本古代学教育・研究センターによる 「組織的な大学院教育改革推進プログラム」といった、いずれも文部科学省のプロジェクトに採択されてきたことに触れ、これからも時代を見据え、世界的な教 育・研究拠点となり、世界規模で活躍できる人材を育成するトップユニバーシティを目指すと力強い意向を示した。

最終日の午前セッションでは、若き研究者にエールを送り、幅広い視野を持ってこれからも研究を進展させていってほしいとの願いを込めた、日韓の大学院生たちによる報告も行われた。