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黒川農場 第2回「収穫祭」を開催

家でもできる水耕栽培に興味津々

黒川農場で11月9日、収穫祭が開催され、約900人が来場した。普段は立ち入ることのできない、生産・研究エリアなども一般開放され、多くの市民が先端的農業を見学した。また、教室では黒川農場で行われている研究の紹介や、川崎市との実験的連携事業「生ごみ堆肥での作物栽培」についての報告が行われた。

見学エリアで注目を集めたのは、黒川農場の岡部勝美特任教授が研究する水耕栽培。100円ショップで揃う発砲スチロールなどの材料を使って、カブやキュウリ、小松菜、キャベツを育てるもの。実験用ハウスの中で見事に育った野菜を前に見学者たちは、「これならやってみたくなる」(50代男性)、「マンションのベランダで挑戦します」(40代女性)などと話し、熱心に質問し、メモを取っていた。

黒川農場は2012年4月「環境・自然・地域との共生」をコンセプトに、神奈川県川崎市の麻生区黒川にオープンした。豊かな自然を最大限に活かした総面積約12万8000平方メートルの敷地に、先端技術を駆使した生産効率の高い栽培システムと、有機農法をはじめとする環境保全型システムを併せ持った「未来型アグリエコファーム」で、地域と大学の連携による多目的な“都市型農場”を目指している。