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大学院生が最先端の研究に触れる「先端メディアサイエンスへの招待」を開催

点と辺で抽象化された「グラフ」の活用例を解説

大学院は11月23日から12月14日までの毎週土曜日、博士後期課程に在籍する大学院生を主な対象としたプロジェクト系科目「先端メディアサイエンスへの招待」を中野キャンパスで実施した。

このプロジェクト系科目は、若手研究者育成機能の強化を目的に、大学院各研究科の博士後期課程に横断して設置されているもの。本学の大学院生は研究科を問わず履修できるほか、一般公開もされている。

本科目では先端数理科学インスティテュートの研究成果を教育に活用しようと、「先端メディアサイエンスへの招待」をテーマに設定。各分野の専門家が、「匿名化とプライバシー保護技術」や「表現のための支援技術」など、最先端の研究に触れる15の講義を4日間にわたって展開した。

12月7日に行われた授業では、総合数理学部の鈴木正明准教授が「グラフ理論入門」をテーマに講義。日常的な問題を、点と辺から成る「グラフ」に抽象化する手法を解説し、この「グラフ」の性質を研究するのが「グラフ理論」であると紹介した。講義では「グラフ理論」に関する問題が出題され、白地図を塗り分けるのに必要な色数や、カーナビゲーションにも応用される最短経路検索などの事例を用いながら、「グラフ理論」の世界を披露した。