講座では、国際日本学部でマンガやアニメを研究する森川准教授が聞き役となり、村上氏の作品や若手アーティストの育成、中野の街などについて約1時間半にわたって対談した。
村上氏は、中野ブロードウェイにギャラリーなどのアートスペースを設けた理由について、「外国からの来客にサブカルチャーの発信地を訪れてもらい、作品が生まれる背景、作品への理解を深めてもらいたかった」と説明。また、「僕らや日本のもっと若い世代は多かれ少なかれ、オタクカルチャーの洗礼を受けている」と指摘し、「現代美術のアーティストは、若いうちにこのオタクカルチャーと対峙し、自らの劣位を体感すべきだという意図があった」と明かした。
そして、各方面で次世代のアーティスト育成を意識した活動をしている点について問われると、「僕は米国で、『人材育成は公だけに任せるものではなく、成功 した人間は後進の支援をすべきだ』というインキュベーション思想の恩恵を受けた。僕自身に少しでも可能な予算ができた瞬間から、若いアーティストたちを育 てる仕組みづくりに取り組んでいる」とその理由を説明し、GEISAIの開催やギャラリー開設の目的や今後の展開について詳細に語った。
2人の率直で軽妙なトークに約350人の聴衆は何度も笑いに包まれ、新たな刺激を受けた様子で会場を後にした。
村上氏は、中野ブロードウェイにギャラリーなどのアートスペースを設けた理由について、「外国からの来客にサブカルチャーの発信地を訪れてもらい、作品が生まれる背景、作品への理解を深めてもらいたかった」と説明。また、「僕らや日本のもっと若い世代は多かれ少なかれ、オタクカルチャーの洗礼を受けている」と指摘し、「現代美術のアーティストは、若いうちにこのオタクカルチャーと対峙し、自らの劣位を体感すべきだという意図があった」と明かした。
そして、各方面で次世代のアーティスト育成を意識した活動をしている点について問われると、「僕は米国で、『人材育成は公だけに任せるものではなく、成功 した人間は後進の支援をすべきだ』というインキュベーション思想の恩恵を受けた。僕自身に少しでも可能な予算ができた瞬間から、若いアーティストたちを育 てる仕組みづくりに取り組んでいる」とその理由を説明し、GEISAIの開催やギャラリー開設の目的や今後の展開について詳細に語った。
2人の率直で軽妙なトークに約350人の聴衆は何度も笑いに包まれ、新たな刺激を受けた様子で会場を後にした。