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満員のスタンドが別れを惜しむ 現・国立競技場最後のラグビー明早戦

現・国立競技場で最後の明早戦を、満員のスタンドが見守った 福島県のラグビーキッズが選手とともに憧れの国立競技場に

現在の国立競技場で行われる対抗戦としては最後の明早戦となる関東大学ラグビー対抗戦・早稲田大戦が12月1日に行われ、スタンドを埋めた約4万7000人の観客が伝統の一戦を見守った。

試合序盤から、スクラムで押し込むなど明大らしい攻撃で優位に試合を進め、前半28分、ゴール前から茂木直也選手(商4)が落ち着いてドロップゴールを決め3点を先制。しかし、前半終了間際に追いつかれると、後半開始直後にはこの試合初となるトライを奪われ、5点差を追いかける展開に。反撃に出たい明大は、何度も早大ゴールライン前まで迫るもののトライを決めることができず、後半ロスタイムに早大に2つめのトライを許し、3-15でノーサイド。明大は5位で対抗戦を終えた。

試合後に行われたセレモニー「さよなら国立競技場」には、歌手の松任谷由実さんが登場。戦いを終えた選手達の前で、ラグビーをテーマにした名曲「ノーサイド」を披露し、国立競技場最後の明早戦を締めくくった。

福島県の子どもたちが選手と入場

試合開始前には、福島県のラグビースクールに通う小・中学生48人が、明大・早大の出場選手と手をつないで国立競技場のグラウンドに入場した。これは、本学校友会台東区地域支部から「福島の子どもたちを元気に」と同福島支部に寄せられた寄付をきっかけに企画されたもので、明大・早大ラグビー部の賛同を得て実現した。参加した子どもたちからは「自分が試合に出るわけではないのにドキドキした(小6・女子)」「ピッチに立って観客の多さや歓声に驚いた(小5・男子)」などの声が聞かれ、大観衆の前での貴重な体験を楽しんだようだった。