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国際日本学部 北京大学で「日本マンガ・アニメ文化先端講座」を開催

講演する菅野よう子氏

国際日本学部は昨年12月8日、中国の最高学府として知られる北京大学で、恒例の出張講座「日本マンガ・アニメ文化先端講座」を開催。同大の学生や教員のほか、他大の学生、大使館員らも駆けつけ、300人を超える聴衆に、会場は熱気に包まれた。

この出張講座は、国際日本学部と北京大学外国語学院日本文化部との共催で2010年から毎年開催している。第1回は「美少女戦士セーラームーン」(講師:幾原邦彦監督)、第2回は「機動戦士ガンダム」(同:富野由悠季監督)、第3回は「手塚治虫」(同:手塚眞氏と松谷孝征氏)、第4回は「初音ミク」(同:伊藤博之氏)をテーマに実施し、いずれの回も好評を博した。

第5回となる今回は、アニメ、映画、CMなど幅広い分野の楽曲を手掛け、中国でも多大な人気を得ている作曲家・音楽プロデューサーの菅野よう子氏を講師に迎えて開催。本学の飯田和人教務担当常勤理事や、北京大学の呉志攀常務副校長、在中国日本大使館公使ら来賓も列席した。

開講に先立ち、国際日本学部教授の長尾進副学長(広報担当)、白戸伸一国際日本学部長があいさつし、世界に名だたる日本のポップカルチャーを紹介する同講座の概要や意義を説明。続いて、あいさつに立った北京大外国語学院の程朝翔院長は「この講座を今後も継続して開催し、明治大学と北京大学の交流の深化が、 日中両国の文化交流ひいては国同士の友好関係の発展に寄与することを期待している」と述べた。

これに続き、国際日本学部の森川嘉一郎准教授の紹介で菅野氏が登壇。ミュージックイベントのプロデュースの経験も豊富な菅野氏は、聴衆との盛んなやり取り にピアノを使った実演を織り交ぜ、CMやアニメの音楽制作について講演。対話感覚とライブ感あふれる講演に、会場は大いに沸き、感動に包まれた。

菅野氏の講演後には、国際日本学部の宮本大人准教授が、日本アニメにおける音楽の重要性やアニメと音楽の関係の変遷を解説。菅野氏の功績を浮き彫りにするなどした充実の内容で、講座は盛況のうちに終了した。