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ズームアップ〈第526回〉明大26年ぶりとなるコンバインド制覇/全日本学生選手権

スキー部 渡部 剛弘



昨年のインカレで2位と惜しくも優勝を逃した渡部剛弘(政経2=猪苗代)がリベンジを果たした。ジャンプでは75mを飛び首位の山元(早大)に次ぐ2位につける。クロスカントリーではトップと4秒差でスタート。山元、清水(専大)と序盤から激しい首位争いを展開した。最終4周目には渡部が仕掛け、首位争いから抜け出す。最後の直線では独走し両手を突き上げゴールした。明大の選手としては26年ぶりにコンバインドを制した。

今年は世界を舞台に戦ってきた。全日本の合宿でトレーニングを積み、トップレベルの選手たちの技術を肌で感じた。ソチ五輪で銀メダルを獲得した渡部暁斗選手(北野建設)とも一緒に練習。クロスカントリーコースで渡部(暁)選手の後ろを走り、世界に通用する走り方を研究した。自身初のW杯にも出場し、世界のレベルを体感することができた。その成果は着実に出始めている。ジャンプは安定して飛べるようになり、クロスカントリーでの走力も向上。1月に行われた全日本選手権では優勝するなど、実力は既にトップクラスの域にある。「優勝できてほっとした」と明大・渡部。その実力を今大会でも証明してみせた。

(わたなべ・たけひろ 政経2 猪苗代 173cm・74kg)

文・写真 四ツ谷健太(経営2)