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中野キャンパス 400人が参加 大規模救助救急訓練

訓練を見守る(左から)松本理事、浅川部長、砂田委員長 救急救命士によるトリアージ

新宿・中野・杉並の3区を管轄する東京消防庁第四消防方面本部の救助救急訓練が2月28日、中野キャンパスおよび隣接する帝京平成大学を会場に行われた。当日は消防車・救急車など20台余りを含む、約400人が参加して大規模に実施。帝京平成大より有毒物が流出したとの想定で、通報や避難誘導、消防による救出救助が行われ、両大学の自衛消防隊も参加した。

訓練は、何者かが帝京平成大に侵入して、2階の教室で薬品をばらまき有毒ガスが発生、多数の傷病者が出ているとの通報でスタート。明大の自衛消防隊にも協力要請がされ、避難誘導などの役割を担った。

今回の訓練の主役となる中野消防署の消防や救急隊は、到着するとすぐに屋外本部を設置。迅速な情報収集と指揮の下で救助部隊を編成し、現場となった帝京平成大の教室から次々と傷病者を救出した。救出された傷病者役の学生たちには、汚染されたとされる衣服の着替えと、バイオハザードマークの付いた回収袋を用意。また、救急救命士によるトリアージ・タッグの取り付け、応急手当、救急搬送先の振り分けなど、考え得る最悪の事態を想定した実践訓練が行われた。

中野キャンパス運営委員会の砂田利一委員長(総合数理学部長)、浅川光中野キャンパス事務部長らとともに、訓練を視察した松本隆栄総務担当常勤理事は「最悪の事態を想定した訓練は意義深い。いざという時の備えを怠らないことが重要だ」と述べ、気を引き締めていた。

*トリアージ・タッグ
災害や非常時において、緊急度や重症度に応じた、治療や搬送の優先順位を表示するもので、4つのカテゴリー(Ⅰ:最優先治療群、Ⅱ:待機的治療群、Ⅲ:保留群、0:死亡群)に分類して傷病者の右手首に取り付ける。搬送・救命処置の優先順位は、Ⅰ→Ⅱ→Ⅲの順で、0の場合は搬送や救命の処置は原則行われない。