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駿河台ボランティアセンター 実践的災害対応シミュレーション講習を実施

目隠しをして避難。視覚障がい者の恐怖・不安感を体験 情報収集伝達の訓練。救助の応援を要請

駿河台ボランティアセンター(VC)は3月7日、大規模地震を想定した災害対応シミュレーション講習を駿河台キャンパス・リバティタワーで実施。同VCの「災害救援ボランティア講座」などで災害・防災の基礎知識や技能を習得した明大生や、他大学の学生および職員、本学教職員ら21人が参加した。

この講習は同VCが初めて主催した、共助の実践に重点をおいた災害対応訓練。防災教育の専門家を招き、最大震度7の地震を想定したシナリオの中、4時間にわたって安全確保・安否確認訓練、15階からの火災避難、情報収集伝達・避難所訓練などを行った。

避難訓練では訓練用に開発されたWEBアプリを試用。火の手が迫る中、アプリを通じて配信される避難経路の混雑・混乱状況等を確認しながら制限時間内に避難する訓練を行った。また、情報収集伝達の訓練では、無線通信で避難所ごとの災害状況などを情報交換し、対応の優先順位をつけながら物資を調達するなどの訓練をした。

訓練を終えた参加者は、災害時にとるべき行動の優先順位や基準をあらかじめ共有しておくことや、日ごろの地域協力や交流の重要性に改めて気付かされた様子。「いざという時には、訓練以上のことはできない。反省点を生かし、繰り返し訓練することの大切さを実感した」と防災意識をさらに高めていた。

*災害救援ボランティア講座 

3日間の全教程を終えると、災害救援ボランティア推進委員会の「セーフティリーダー認定証」と東京消防庁の「上級救命技能認定証」が交付される。2014年度も6月と10月に開催予定。