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植村直己冒険賞 駿河台キャンパスで受賞者発表

高校生のころには植村直己氏の本を一通り読んだと話す田中さん(中央)=紫紺館にて 高校生のころには植村直己氏の本を一通り読んだと話す田中さん(中央)=紫紺館にて

体育会山岳部出身で世界的な冒険家の植村直己氏(1964年農卒)の名を冠した「植村直己冒険賞」(兵庫県豊岡市主催)の第18回受賞発表が3月18日、駿河台キャンパス紫紺館であり、厳冬のカナダで19年で2万2000キロを踏破した冒険家の田中幹也氏の受賞が発表された。

同賞は植村氏の精神を継承し、人々に夢と希望、勇気を与える創造的な業績を表彰するもの。本学は1996年の創立時から同賞の開催・運営に協力している。今回は2013年の1年間に、極地や山岳、海洋などで挑んだ213件の冒険の中から選ばれた。

受賞した田中氏は神奈川県出身の48歳。1995年に初めて冬のカナダに足を踏み入れてから、毎年のように同国を訪問。氷点下40~50度になることもある過酷な環境の中、動力を使わずに山スキーや徒歩、自転車など人力のみでの踏破に挑み続けた。今回の選考については「成果や結果より冒険の過程を見てくれた」と喜び、「受賞は、私一人ではなく、表には出てこないが内容の非常に濃い挑戦を続けている若手すべてに対するものと受け止めている」と話した。