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ズームアップ〈第527回〉エース深澤が現役最後の大会でベスト8 全日本室内選手権

アーチェリー部 深澤 菜見



アーチェリー部女子のエース・深澤菜見(文4)が現役最後の大会をベスト8で締めくくった。五輪経験者も出場する日本最高峰の今大会。決勝1、2回戦は勝ち上がるも、準々決勝で日本代表にも選出された経験のある和田(関西大)に0—6で敗戦した。

4年間チームを引っ張ってきた深澤は、大学卒業後は競技を続けず、これで弓を置くことになった。試合後、最初はすがすがしい表情を見せていたが「弓を片付けるのも最後だと思うと寂しい」と涙を流した。それでも「チームに何か残せたかな」と自身の4年間を満足げに振り返った。
深澤が4年間でチームに残してきたものは大きい。2年次に全日本学生室内個人選手権で優勝し、3、4年次にはチームを全日本学生女子王座決定戦出場に導い た。いずれも明大史上初めての快挙だった。努力を重ねれば、全国の舞台で活躍できることを後輩に身をもって示した。何よりもチームを大切にしてきたエース は「粘り強く頑張れるチームだと思っている。私が引退しても、良いチームをつくってくれる」と最後までチームに絶大な信頼を寄せ、第一線を退いた。

(ふかさわ・なみ 文4 高崎商科大附 160cm)

文・森大輔(政経2) 写真・鈴木千明(法2)