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リバティアカデミーオープン講座 シモーヌ・ヴェイユの生涯—人間共同体の一員として生きる—

「…私たちは同じ地球の、人間共同体の一員です。私たちは細心の注意を払い、地球を脅かす自然の力だけでなく、とりわけ人間の狂気からこの地球をまもらなければなりません」

(2005年1月27日 アウシュヴィッツ=ビルケナウ)石田久仁子訳『シモーヌ・ヴェーユ回想録』より

シモーヌ・ヴェイユ氏は1927年ニースに生まれました。第二次大戦後19歳で結婚し、三児の母となった後、27歳で司法官として社会に進出。アルジェリア戦争後の拘留者をはじめとする受刑者の人権を擁護すべく、刑務所の環境改善のため精力的に活動します。

1974年からは政治の世界にも進出し、保健大臣を務め、女性の意思決定による人工妊娠中絶の法制度化など、女性の尊厳確立と正当な社会的認知に尽力した人物として、その名を世に知られることになります。1979年からは欧州議会の議長をつとめ、欧州の「多様性の中の統合」の平和的実現を目指しさらに貢献していきます。このような活動は、大英帝国勲章 (DBE)を授与したイギリスをはじめ、世界的にも大きく評価されてきました。

平和への強い意志と未来の人間への信頼を基盤とするヴェイユ氏の生涯と仕事について知ることは、人間共同体の一員である私たちにとって大切な経験となるのではないでしょうか。

事前予約制
全席自由・無料
先着400人

日時
6月13日(金) 18:30~20:30(開場18:00)

会場
中野キャンパス5階ホール

申し込み
リバティアカデミー事務局までお申し込みください。

コーディネータ  
Florence Mermet-Ogawa(フロランス・メルメ・オガワ)明治大学商学部教授

講演者 
(1)石田 久仁子
翻訳家 『シモーヌ・ヴェーユ回想録』翻訳者
(2)シドネー・ペロル
フランス大使館文化部次席参事官


お問い合わせ先

リバティアカデミー事務局

TEL:03-3296-4423
http://academy.meiji.jp