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商学部110周年特別企画・国際シンポジウム

「ファッション・ビジネスの新展開とキャリア創造」

クレッツ教授は高級ブランドとソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の関係をテーマに講演

商学部は5月17日、学部創設110周年を記念して、駿河台キャンパス・グローバルホールで国際シンポジウム「ファッション・ビジネスの新展開とキャリア創造」を開催。シャネル代表取締役社長のリシャール・コラス氏、クールジャパン機構代表取締役社長の太田伸之氏、パリ高等商業大学教授で本学商学部の客員講師も務めるガシュシャ・クレッツ氏の3人を講師に迎え、中継教室を含め約500人がファッション・ビジネスの核心に触れた。

シンポジウムに先立ちあいさつに立った横井勝彦商学部長は「海外に比べ、日本においてこの分野に関わる教育・研究を展開する高等教育機関は少ない」と指摘した上で、「ファッション・ビジネスに精通したグローバルな人材の育成を、商学部創設110周年を機会にさらに発展させたい」と意気込みを語った。

シンポジウムは、まずシャネルのコラス氏が登壇し、「シャネルの伝統と革新」と題して、伝統の継承とモダニティについて、エスプリに富んだ講演を行った。 ファッション業界を目指す学生に向けては「パッションを持つこと」「ブランドを愛すること」「幅広く勉強すること」とアドバイスした。

続いてクールジャパン機構の太田氏が「ファッション・ビジネスの魅力」をテーマに講演。自身が取り組んできたマーチャンダイジングの原則を「ブレないこ と」と語るとともに、学生たちへ「とにかく英語力」「負けない根性」「良いものは良いと説明する根気」を持つことが大切だとエールを送った。

最後に登壇したパリ高等商業大学のクレッツ教授は「ラグジュアリーブランドとファッションブロガーたち」と題し、高級ブランドに接触する機会として、ス ターブロガー(インターネットの情報発信で大きな影響力を持つ人)たちの重要性を、実例をあげて紹介。ブランドの価値を高めるためにも、その理解や養成が 必要だと訴えた。