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ズームアップ〈第529回〉早大に雪辱果たし東日本V/東日本大学リーグ戦

拳法部 榊原 亮



今年度初の試合となる東日本大学リーグ戦で優勝を果たした。圧倒的な選手層を誇る今年の拳法部は予選リーグを難なく突破し、決勝リーグで中大、慶大にもチーム力を武器に勝利した。優勝をかけた最終戦の相手は昨年度の覇者・早大。勝負のカギとなったのは副将を務める榊原亮(法4=大阪桐蔭)の一本の蹴りだった。7人制で5人目となる参将戦を終えた時点でチームカウント1—2の劣勢。後のない状況で副将戦を迎えた。誰の目にもぎりぎりの一戦だったが「ああいう状況の時は負ける気がしないんです」と笑う榊原は勝利を確信。試合時間が半分経過したところで鮮やかな胴蹴りが決まり、チームを救った。「榊原が一本取って勝ってきてくれて、雰囲気もこっちに一気に傾いた」と大貫洋平主将(文4=東海大相模)が大将戦を圧勝で締めくくり、明大の優勝が決まった。

拳法部の戦いは始まったばかりだ。今年の目標は全日本インカレ3連覇に加え、出場する試合全てで優勝すること。勝利の喜びに浸りながらも、次の連覇がかかった全国大学選抜大会を見据えた。「俺は負けられないポジションにいる」(榊原)。最高学年を迎えたポイントゲッターが全国の舞台で躍動する。

(さかきはら・りょう 法4 大阪桐蔭 177cm・75kg)

文・関本紗希(文3) 写真・西村典大(総合数理2)