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2013年度決算を終えて 財務部長 永代達三

2013年度決算の大きな特色は、予算に比べ収入、支出ともに増えましたが、特に支出が大きく帰属収支が支出超過となったことです。財政の健全化をめざし経常費の予算カットを行いましたが、電気料にみられる公共料金の値上げ等外部要因もあり厳しい決算となりました。

収入では学費収入が予算を下回りましたが、これは総合数理学部の開設もあり、各学部、大学院の新入生の歩留まりが予定を下回ったことによるものです。経常費補助金は予算を超えました。また、外部資金の受け入れである受託事業収入が大きく増え、収入全体としては予算を上回りました。

支出では外部資金で受け入れた事業は経費がそのまま支出にあらわれ、教育研究経費の大幅な支出増になりました。主な施設設備としては、和泉隣接地の購入、生田第一校舎6号館建設を実施いたしました。機器備品等の施設設備費、管理経費は教学、法人の各部署の調達・執行努力等により予算を下回りました。

これらのことが相まって、資金収支では次年度繰越支払資金が前年度から約42億円減り、消費収支では91億円の支出超過となりましたが、予算比約16億円の改善となりました。

帰属収入から消費支出を引いた帰属収支差額は約18億円の支出超過となりました。予算比約11億円の改善になりましたが、このことは大学全体で財政の健全化に向け、早急に改善する必要があります。

現在、理事会のもと「中期計画策定委員会」を設け、これからの厳しい大学間競争に打ち勝つべく教育研究環境を維持しつつ、財政の健全化を目指し検討を進めているところです。今後は帰属収支差額の収入超過を目指し一層努力する所存ですので、関係各位の更なるご理解、ご協力をお願いするものです。