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リバティアカデミー「阿久悠論—昭和歌謡の巨星—」を開催

オペラユニット「レジェンド」のステージや令息・深田太郎氏のトークイベントも

阿久悠について語る令息の深田氏(中央) 阿久悠の名曲を熱唱した「レジェンド」

リバティアカデミーは5~6月の計5回、日本を代表する作詞家・阿久悠氏(明治大学校友)の詞の世界を味わう教養・文化講座「阿久悠論—昭和歌謡の巨星—」を開催した。中野サンプラザコンサートホール(東京都中野区)で行われた6月16日の第5回講座では、気鋭の5人組オペラユニット「レジェンド」がゲスト講師として参加し、阿久悠氏の名曲の数々をステージで熱唱。明大生を含めた約250人の受講者は歌謡曲とオペラの“コラボ”に酔いしれた。

本講座は、大学史資料センターおよび中野サンプラザとの共催。第5回講座は2部構成で行われ、第1部では中野サンプラザのスタッフが「解説・ステージができあがるまで」と題して、照明の向きや大きさの調整、音響チェックなど、実演を交えながらステージの準備作業を紹介した。

「阿久悠の名作を講義とオペラで楽しむ」と題した第2部では、講師の吉田悦志・国際日本学部教授がステージ上で、阿久悠氏の功績や数々の作品について軽妙 なトークを交えながら解説。その合間をぬって「レジェンド」がステージに登場し、『宇宙戦艦ヤマト』『舟唄』『UFO』『ジョニィへの伝言』などを絶妙な ハーモニーで披露、客席を大いに盛り上げていた。
中野キャンパス・交流ギャラリーで6月9日に行われた第4回講座では、阿久悠氏の令息・深田太郎氏(株式会社阿久悠取締役)を招いてのトークイベント「阿 久悠を語る」を開催。吉田教授が聞き役となり、「阿久悠」というペンネームの由来や、没後刊行された小説『無冠の父』(岩波書店)の秘話、多彩な作品を生 み出した創作スタイル、さらには家庭での阿久悠氏など縦横に話題が広がり、受講者が詰めかけた会場を沸かせた。

自身も明大の校友で、「明治大学阿久悠記念館」や「連合父母会文学賞・阿久悠作詞賞」にもかかわる深田氏は「阿久悠の紡いだ言葉にヒントを得て、明大から阿久悠に続く新たな才能が生まれていってほしい」と締めくくった。