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文学部 「JAZZと共に聴く英語詩朗読会」を開催



文学部は7月11日、南オレゴン大学名誉教授で詩人のローソン・フサオ・イナダ氏を招いての「JAZZと共に聴く英語詩朗読会」を駿河台キャンパス・リバティタワーで開催した。イナダ氏が朗読する英語詩の世界を、ジャズの生演奏とのコラボレーションで鑑賞し、アジア系アメリカ文学の造詣を深めることを目的に企画されたもの。

「文学部教育・研究振興基金事業」として実施されたこの朗読会は、コーディネーターをサトウ,ゲイルK.文学部教授が務め、演奏は、本学公認のビッグバンド・ジャズサークル「Big Sounds Society Orchestra」が担当した。

日系3世として米国で生まれ、幼い頃からジャズに触れたイナダ氏は、大学で詩を学び数々の詩集を発表。ジャズとのコラボレーションは“最も好む表現方法”としており、ホワイトハウスや大学、博物館など全米各地において詩の朗読会を行うなど、精力的に活動している。

朗読会ではまず、イナダ氏がアメリカと日本の文化的背景の違いに言及。日本人特有の精神文化やクリエイティブな発想が、詩や俳句の成り立ちやその他の文化形成に及ぼす影響などを解説した。続いて、Big Sounds Society Orchestraの演奏に乗せて、イナダ氏が英語詩の1節を朗読する形で進められ、宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ(strong in the rain)」をはじめとして3つの詩を紹介した。

学生から社会人まで幅広い年代の参加者たちは、詩の中に込められた言葉や情景などが音楽によって広がりを生む独特の世界を楽しみ、英語詩やアメリカ文化への興味・関心を高めている様子だった。