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総合数理学部の学生が企画「おせっかい選手権」を中野駅周辺で初開催

—学生約300人が、炎天下の街中を奔走

“おせっかい”の内容を発表する1分間スピーチ イベントを企画した間地さん

総合数理学部2年・間地悠輔さんが中心となって企画した「おせっかい選手権」と題するイベントが8月4日、東京都中野区の中野駅周辺で初開催された。呼び掛けに応じた大学生約300人(約10大学)が参加し、チームごとにさまざまな“おせっかい”を街の至る所で展開。地域住民らとの交流を図った。

中野駅北口の再開発地区に昨年4月、本学中野キャンパスと帝京平成大学のキャンパスが開校し、今年3月には早稲田大学が国際学生寮を開設。駅周辺は、新たな学生街となりつつある。その一方で、「学園祭などのイベントもないため、学生と地域の人たちとの交流はまだ少ない」(間地さん)のが現状という。

そんな折、おせっかいの大切さを訴える一般社団法人「おせっかい協会」を設立した高橋恵さん(中野区在住)と間地さんが中野キャンパスで知り合い、「街におせっかいの輪を広げよう」と意気投合。間地さんら学生でつくる実行委員会が、高橋さんの協力を得ながらスポンサー探しや参加者集めに奔走し、「おせっかい選手権」の実現にこぎつけた。

当日は炎天下の中、“OSEKKAI”と書かれたおそろいのオレンジ色のTシャツを着た学生たちが、約20チームに分かれて中野駅周辺に散開。暑い時期の食欲増進や疲労回復に効果のある食材や献立の紹介▽塩飴を配布しながら熱中症対策の呼びかけ▽おいしいランチが食べられる中野のお店紹介▽老人ホームでのお年寄りの話し相手—などなど、趣向を凝らした“おせっかい”の数々を地域住民や街行く人たちに提供した。

終了後には駅前の広場に集合し、チームごとに1分間スピーチで活動内容を発表。歌や芝居を交えながらプレゼンを行うチームもあり、降り注ぐ陽光にも負けない学生たちの熱気が会場にあふれていた。

「僕たち学生の力が試される企画だったので、達成感とともに、皆さんへの感謝の気持ちが強い。良かったところ悪かったところを含め、今後開催していくための素晴らしい経験を得ることができました」と間地さん。その視線は、すでに先を見据えている。