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「未来への礎のために」

松本 康夫(1985年農学部卒業1987年農学研究科修了)

私は1987年3月に農学研究科農芸化学専攻を修了しました。

学生時代に一番大きく学べたことは、実学である農学は、広く多岐に亘る知識が必要であるという点を、身をもって体験して学べたこと、でした。

私は、当時、微生物化学第Ⅰ研究室に所属し、そこでは、単細胞微細藻類による炭化水素生産に関する研究が行われていました。最近、「ユーグレナ」という微細藻類由来の油脂で、大型バスを運行させる実証実験が始まった、という報道がされましたが、小生が学生のころ、既にそのような研究が、明治大学でも行われていたのです。

私の研究の最終段階は、微細藻類の培養槽を屋外に設置し、屋外で培養実験を実施し、培養データと生産物を得るというものでした。このことを実現するため、当時の工学部の工作室の職員の皆様、農学科生産水利学研究室の先生と大学院生の皆様、研究室の後輩たちに協力してもらい、屋外培養実験を実施しました。皆様のおかげで、屋外培養実験は成功し、各種貴重なデータを得ることができました。

「未来サポーター」として、大学を支援するというきっかけは、大学卒業後リバティアカデミーで大学在学時代の分野だけでなく、様々な分野を受講、あるいは、体験学習し続けられた点です。ハードの整備をはじめ、現役学生・アジアをはじめとする諸外国からの留学生、教職員の皆様になにか一つでもお役に立てればとの思いからです。