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米国大使館と共催「アメリカ公共政策の作り方~オバマ大統領の素顔に迫る~」

海野教授と対談するボーミック氏(右)

明治大学は9月9日、米国大使館との共催で、オバマ大統領元アドバイザーのルーティ・ボーミック氏を招いてのイベント「アメリカ公共政策の作り方~オバマ大統領の素顔に迫る~」を駿河台キャンパス・グローバルホールで開催。ボーミック氏は、オバマ大統領の政策を研究している海野素央教授(政治経済学部)と熱のこもった対談を行うなど、会場を大いに盛り上げた。

オバマ大統領が上院議員の時代から支えてきたボーミック氏は、ホワイトハウスの大統領顧問団室次長などを歴任。医療制度改革、住宅と教育政策、エネルギー政策や気候変動など、オバマ政権の根幹と言える政策にも深くかかわってきた。

この日のイベントには、学生や報道関係者をはじめ、公共政策やリーダーシップに関心のある聴衆が学外からも多数来場。関心の高さをうかがわせた。

海野教授との対談ではまず、“オバマケア”と呼ばれる医療保険制度改革など、オバマ大統領の諸政策がテーマに。オバマケアについてボーミック氏は「他の大統領ができなかったことをやり遂げた。歴史を将来振り返るとき、オバマがいかに大きなことをやったのかわかると思う」と評した。

次にオバマ大統領の性格について話が及ぶと、ボーミック氏は「とても優秀でスマート、かつ知的好奇心が旺盛な方。ただ、皆さんはご存じないと思うが、とてもファニー(面白い)な一面もある」と楽しそうに語り、さらに「人に対しての“共感力”がある。これは、大統領としてとても大事なことだ」と付け加えた。

「オバマ大統領のリーダーシップ、指導力とはどういうものか?」との海野教授の問いかけには、「とても懐が深い方。常にみんなの意見を聞きたがるし、また、それを尊重しようとする。だから、意思決定においても正当性が生まれる」と分析した。

その後の質疑応答では、学生たちから「若者の投票率を上げるにはどうすればよいか?」「女性がリーダーになるために必要なことは?」など質問が相次ぎ、ボーミック氏は「素晴らしい、タフな質問ばかり!」と感心しながら丁寧に回答。

最後に「ここにいる皆さんが日本、世界のリーダーになってほしい」と締めくくり、イベントは大盛況のうちに終了した。