Go Forward

「自分への挑戦」奥住 比沙子(政治経済学部2年)

プレゼンメンバーと(左が本人)

UCバークレー・サマーセッション
UCバークレー校(アメリカ)


「きっとどの学生もがりがり勉強しているにきまっている。寝られない日々が続くのだろうな」。学部の留学説明会を通じてUCバークレー・サマーセッションがいかに厳しいものかを聞いていた私は、渡航前バークレーに対してこんな印象を抱いていました。しかし実際に行ってみるとそこまで大変ではありませんでした。なぜならinternational studentという肩書に甘えていた自分がいたからです。

プログラムが始まって間もないころは、ただ教室の中にいるだけで、授業に参加しているとは言い難い状態でした。そのまま6週間やり過ごすこともできたでしょう。しかしそんな自分にだんだんと疑問と違和感を抱くようになりました。「このままでいいのか」と。そこでなぜ自分がバークレーに来たかを改めて思い出しました。バークレーには世界中から優秀な学生が集まります。到底他の参加者に実力は及ばないだろうけど、それを自分なりに乗り越えることで成長したい、そう心に決めてバークレーに来たことを思い出しました。

私にとっての課題は、クラスの中で毎回必ずあるディスカッションを理解すること、そしてその中で発言することでした。やるべき「課題」は山ほどありました。録音した授業を聞きながら、クラスでとったメモを見て内容をまとめました。わからないところは教授やTeaching Assistantに何度も聞きに行きました。試験前にはクラスメイトに勉強会に誘ってもらい、試験対策を一緒にしました。

それ以降の授業の理解の深さが違うことは明らかでした。何より授業をより楽しめるようになりました。最後の期末試験の日、解答を終えた生徒が退出していき、最後まで教室に残っていたのは教授とTeaching Assistantと私の3人でした。答案用紙を提出すると、教授は微笑みながらわたしを見て次のように言いました。「最初の週に比べて見違えるくらい成長しましたね」。その時、6週間の授業を乗り切った自分を少しだけ誇らしく思う気持ちと、何度も助けてもらった教授や友人への感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。バークレーでの3カ月は確実に私を変えました。