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中野区長と外国人留学生が意見交換「グローバル都市NAKANOをめざして」

中野の街づくりについて意見交換した田中区長と外国人留学生ら

東京都中野区の田中大輔区長と外国人留学生による懇談会「グローバル都市NAKANOをめざして」が10月29日、中野キャンパス6階ラウンジで開催された。中野区主催のもと、国際日本学部の山脇啓造ゼミが企画に携わり開催が実現したもので、ベトナム、中国、タイ、韓国など出身の6人の留学生が中野の街づくりについて田中区長と意見を交換した。

田中区長は冒頭のあいさつの中で、近年、大学や企業が複数進出し発展が進む中野の現状について「中野が国際的な場所になってきている」とした上で、「そこで学んでいる明大の外国人留学生が、中野にどんな思いを持っているのか聞いてみたい」と意欲的に話した。続いて、区職員から中野を取り巻く現状や都市観光情報の発信状況などの説明があった後、山脇教授の進行により意見交換がスタート。

留学生たちは中野の魅力について問われると、「人工的な感じがしないこと」「観光客が知らなそうな細い裏道もある」などと列挙。中野での居住については「中野に限らず、外国人が家を借りるのは大変」「地域住民の方と交流し安心感を築ければ」などの意見が挙がり、田中区長からは「中野の企業や地域の中で、外国人がボランティア活動をできるような機会を増やしていければ」と外国人との共生について提案があった。

1時間にわたる活発な意見交換を終え、留学生代表のドアン・レ・ハイゴックさん(国際日本4)は「雲の上の存在だと思っていた田中区長が私たちの意見を優しく聞いてくれてうれしかった。まったく知らなかった中野の姿を知ることもでき、さらに中野への愛着がわいた」と感想を口にしていた。

田中区長は「行政、大学、地域企業や住民が一緒になって意見交換を行い、相互理解を深めることで、新しい地域社会の姿や力は生まれていくと思う。こうした機会を活用し、新しいグローバル都市NAKANOの構想を前に進めていきたい」と力強く語った。