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シェイクスピアプロジェクト『組曲 道化と王冠』を開催

初の二作連続上演で、過去最多の3782人を動員



明大生が壮大なシェイクスピア劇に挑む「明治大学シェイクスピアプロジェクト」(以下MSP)の2014年度公演『組曲 道化と王冠』が11月7日~9日の3日間(全5回公演)、駿河台キャンパス・アカデミーホールで開催された。

MSP初の二作連続上演となった今回は、過去最多となる3782人を動員。学生たちは稽古や準備の成果を存分に発揮し、渾身の演技で観客を楽しませた。

第一部『ウィンザーの陽気な女房たち』と、第二部『ヘンリー五世』でそれぞれ主役を務めた学生2人からの寄稿を掲載する。

第一部『ウィンザーの陽気な女房たち』

フォルスタッフ役 / 政治経済学部3年 木村 圭吾

公演が終わり僕の心にはぽっかり穴が空いたようです。それくらい3カ月間の稽古は悩み苦しみながらも充実し、本番も楽しいものでした。

しかし、本番前日まで僕たちはイマイチ噛み合っていませんでした。ゲネプロ(=リハーサル)でも不安を拭えなかった僕らは、その気持ちを隠して初日を迎えました。ところが、いざ本番が始まり、お客さんから温かい反応をもらうと、途端に僕らの不安は勇気に変わり、仲間の絆は強くなりました。まさに奇跡でした。そして、そこから公演を重ねるごとにますます良くなっていきました。

MSPは1回きりではありません。毎年、その翌年にパスしていきます。年々そのハードルは高くなりますが、今年の『組曲 道化と王冠』から続く来年度の公演にも、より一層ご期待ください!

第二部『ヘンリー五世』

ヘンリー五世役 / 国際日本学部4年 小渕 竜治

まずはじめに、このプロジェクトに関わる全ての方、そして足を運んでくださったお客様に心から感謝申し上げます。

限られた文字数でMSPの感想を書くにはあまりにも難しいですが、皆さんにお伝えする機会はなかなかないことなので一つだけ申し上げたいことがあります。それは「感謝」です。舞台に立てたこと、観てくださるお客様がいたことは何よりも幸せなことでした。私は今回主役を務めさせていただきましたが、主役だとは全然思っていません。たまたま出番を多くもらっただけです。『組曲 道化と王冠』がお客様から高評価を頂けたのは、(参加した)123人一人ひとりが主役として、各々の役割を全うしたからだと私は確信しています。