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ズームアップ〈第535回〉紫紺の未来を拓く切れ味抜群ドリブラー

サッカー部 土居 柊太



いつの間にかボールを蹴り始めていた。父親の影響で、幼少期からサッカーを始めた。FC東京のスクールや地元の少年団で経験を積むと、中学からは親の方針で地元・埼玉を離れることになる。新天地の候補となったのがサッカー王国・静岡。成長できる環境を求め、中高一貫の浜松開誠館への進学を決めた。受動的な形で始まったサッカー人生。知らぬ間にサッカーの環境を選ぶのは自分自身になっていた。

高校2年次に県大会で得点王を獲得するなど、王国・静岡で確かな結果を残した。3年次には静岡選抜としてSBSカップ国際ユースに出場。優勝を懸けた一戦の相手となったのがU18日本代表だった。結果は0 1での敗戦。「全てが通用しなかった。というより何もやらせてもらえなかったことが一番悔しかった」。同世代のトップクラスから大きな刺激を受けたのだった。

明大でさらなる高みへ。「大学サッカーに慣れてきて、ドリブルで抜ける場面が増えてきた」と大学レベルでも手応えを感じ始めた。まずは明大でのレギュラー定着を目指す。あの日の敗戦がプロ、そして日本代表への思いを一層強くした。大いなる目標を原動力に、土居はこれからも進化を続けていく。

(どい・しゅうた 政経1 浜松開誠館 173cm・68kg)

文・写真/鈴木拓也(法1)