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和泉キャンパスで「バリアフリー映画祭」

音声ガイド作成など、すべての過程に学生がかかわる

開会のあいさつをする塚本さん 上映前に音声ガイドの確認をする学生ら

明大生10人を中心とするバリアフリー映画祭実行委員会「Change Your Heart」は昨年12月20日、「バリアフリー映画祭」を和泉キャンパス・図書館ホールにて開催した。視覚障がいの方や介助者、大学生など約90人と盲導犬6頭が集い、場面を音声で解説するガイド付きの映画を鑑賞。上映終了後には、お茶を飲みながらの交流も楽しんだ。

当日の企画・運営をはじめ、音声ガイドの台本作成や録音・編集作業、また上映費用の捻出など、すべての過程に学生たちがかかわってきた。特に音声ガイドの作成にあたっては、適切に伝わる表現や録音した音声の編集方法など、技術面での支援が必要となる場面が多く、視覚障がいの方のモニターや外部ボランティア団体「シティ・ライツ」などの協力を得て、手探りで作業を進めてきた。

作成にかかわったことで初めて音声ガイドの存在を知った学生もおり、「視覚で得られる情報に日頃いかに頼っているか、強く実感した」「音楽だけ流れて場面が次々切り替わるシーンが難しく、言葉の取捨選択に迷った」「目の前に情景が広がっていくような表現を見つけたときの喜びは忘れられない」といった感想が聞かれるなど、学生自身も多くのことを学んだようだった。

参加者からは「ただ映画を観るのではなく、学生さんの気持ちがこもった企画だからこそ楽しく、素敵なものになっていると思う」「目を閉じても頭の中で映像が流れてくるようで、感動した」などの声が寄せられた。実行委員長の塚本宏祐さん(国際日本2年)は「多くの人の協力を得て当日を迎えられたこと、楽しかったと声をかけてもらえたことが本当にうれしい。今後も続けていきたい」と思いを新たにしていた。

(和泉ボランティアセンター)