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ズームアップ〈第538回〉「明大のエースから日本のエースへ」

準硬式野球部 篠原 匠



期待のルーキーが明大のエースへ成長した。昨年の東京六大学秋季リーグ戦で最優秀投手賞に輝き、秋季リーグ戦連覇の原動力となった篠原匠(政経1=明大中野八王子)。高校時代は西東京大会で日大鶴ヶ丘高相手に、緩急をつけた投球で完封するなど実績を残す。凖硬式野球部でも活躍が期待されていたが、夏の全日本大学選手権では法大相手に4回3失点で負け投手になるなど、精彩を欠いていた。だが、秋季リーグ開幕節の慶大4回戦で、12回1失点完投勝利。次節では春夏で3敗を喫した苦手の法大戦で、持ち味の直球を武器に二塁を踏ませない完璧な投球で完封勝利するなど結果を残し、秋季リーグ戦4勝1敗防御率1.30で大学初タイトルを獲得。「光栄ですし、とても嬉しい」(篠原)。このタイトル獲得によって、明大のエースとなった。

「篠原の力で明治を優勝に導けるような投手になってほしい」と加藤直紀主将(商4)。篠原も「明大を全日本優勝へ導き、日本代表に選ばれるのが目標」と語る。持ち味の直球は昨シーズン140kmを計測するまで成長。自慢の直球をさらに磨き、明大のエースから日本のエースへ。篠原の今後の活躍に注目が集まる。

(しのはら・たくみ 政経1 明大中野八王子 175cm・70kg)

文・写真/常光純弘(法1)