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植村直己にちなんだラン「an adventurer NAOMI」が今年も花咲かせる

「an adventurer NAOMI」を手にする城下さん クリーム色の淡い花を咲かせる

兵庫県上郡町で「城下農園」を経営する農学部OBの城下孝司さん(1974年農学科卒業)が、同学部の大先輩である冒険家・植村直己をイメージして開発したランの花「an adventurer NAOMI」が今年も、立派な花を咲かせた。植村直己冒険館(同県豊岡市)にて、5月初旬ごろまで展示されている。

学生時代は体育会ワンダーフォーゲル部に所属していた城下さんは、山登りで多くの花に出会い感動したことから、卒業後に「城下農園」を開園。24年もの歳月をかけて何度も交配を繰り返し、尊敬する植村直己にちなんだ、寒さに強い新種のシンビジウム(洋ランの一種)の栽培に成功した。

花は小ぶりなクリーム色で、城下さんは「目立たないが飽きの来ない、強くて優しい花で、植村さんのイメージにぴったり。これから毎年、花を咲かせることが私の役目です」と話している。