駿風

「温ねる」と書いてどう読むのか。「オンねる」や「アタタねる」では意味が通じない。頭をひねっているうちに「温故知新」という四字熟語をおもいつけば上出来、『論語』にでてくる「故(ふるき)をたずねて新しきを知る、もって師となすべし」という言葉である。

最近、出版された『私学の誕生』という本の帯にこの言葉があった。「建学の若き三藩士に温ねる「明大」のアイデンティティ」と。小さく「たず」というルビが付されているので、ああそうかと合点がいった次第。

「大学史」という用語は、いまでは普通に使われるようになった。初年次教育の一つとして「自校史」の講義を置く大学も少なくない。「高大」の教育連携と新入生に大学への所属意識をたかめさせる主旨である。

本学の大学史資料センターは、他大学に先駆けて学部間総合講座として「明治大学の歴史」を担当してきた。しかも現在では四キャンパスで開講し、キャンパス間共通科目をめざしている。

「大学史」の研究は、大学の個性化の時代に、ますます重要性を増している。本学誕生の物語を知ること、それが第一歩である。

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