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国際総合研究所(MIGA)国際シンポ「日米中ASEANは今何をすべきか」を開催

-福田康夫元内閣総理大臣が基調講演

「歴史問題からも、そろそろ卒業を」と福田氏 各国の論客が集ったパネルディスカッション

明治大学国際総合研究所(MIGA)は4月6日、東京財団との共催による国際シンポジウム「日米中ASEANは今何をすべきか~アジア太平洋地域の平和と発展に向けて~」を駿河台キャンパス・グローバルホールで開催。福田康夫元内閣総理大臣の基調講演や、第一線の国内外有識者によるパネルディスカッションが行われ、会場は満席となった。

林良造MIGA所長の開会の辞に続いて講演を行った福田元総理は、中国が設立を主導し、日本が参加見送りを表明しているアジアインフラ投資銀行(AIIB)について言及。「中進国に発展したASEAN諸国が先進国へ到達するには、インフラの整備が課題だ」とした上で、「先進国として(AIIBに)参加しない理由はない。基本的には賛成せざるを得ない」と述べ、日本も参加すべきとの見解を示した。

続いてのパネルディスカッションには、国際政治学者/ユーラシア・グループ代表のイアン・ブレマー氏▽南京大学・中国南海研究協同創新センター主任/北京大学教授の朱鋒氏▽ケリー・ロジスティクス・ネットワーク会長/元シンガポール外務大臣のジョージ・ヨー氏▽日本総研国際戦略研究所理事長/元外務審議官の田中均氏—の4人がパネリストとして参加。MIGAの川口順子特任教授(元外務大臣)が司会を担当した。

日、米、中、ASEANの論客らは、政治・経済・外交・安全保障など幅広い視点からアジア太平洋地域の未来について白熱した議論を展開し、会場を沸かせた。