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ズームアップ〈第540回〉「昨年の悔しさをバネに成長した主砲」

準硬式野球部 多々野 将太



多々野将太外野手(農2=花巻東)は走攻守において高水準のプレーをする万能選手だ。だが、昨年の秋季リーグ戦では打率.241、4打点と期待に応えることができず、スタメンを外される試合が多かった。「同期が活躍している中、試合に出られなくて悔しかった」。それでもチームの勝利のために代打だけではなく、代走や守備固めでチームに貢献。早大との秋季リーグ優勝決定戦では先制打を放ち優勝への流れをつくった。「チームが優勝できてうれしかったが、勝つことの厳しさや大変さを知ることができた」と振り返った。

チームの中心打者として活躍している。今シーズンの春季リーグ戦は3番打者として出場し、14打数8安打1本塁打11打点(4月19日現在)。昨秋試合に出られなかった悔しさから、冬は練習に打ち込んだ。「バッティングの調子は良い」と4連勝の立役者となっている。

新たな守備位置でもチームを救うプレーを見せている。昨年は外野手や一塁手での出場が多かったが、今年の春季リーグ戦からは三塁手で出場。「高校時代もやっていたのでその経験は生きている」と堅守を見せている。「目標は春季リーグで優勝して全日本へ行くこと」。名実ともに成長した好打者が、チームをリーグ優勝へ導き全国の舞台で大暴れする。

(ただの・しょうた 農2 花巻東 176cm・70kg)

文・写真/常光 純弘(法2)