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明大生2人が高校生にボランティア体験を発表

授業後、個別に相談に応じる河端さん(右) 体験談を話す阿久津さんと耳を傾ける高校生

大学公認ボランティアサークル「心身障害者福祉会しいの実」に所属する河端歩さん(文3)と「社会福祉研究部」の阿久津仁美さん(文2)の2人が4月11日、和泉キャンパス近隣にある日本女子体育大学附属二階堂高等学校(世田谷区)の「ボランティア入門講座」において、ボランティア体験の発表を行った。

この日授業を受けたのは、同校保健福祉コースに入学したばかりの高校1年生36人。このコースでは入学後、幼稚園や福祉施設などでのボランティアや実習の機会が設けられており、今回はその事前学習として、大学生に体験談を話してほしいとの依頼があった。

阿久津さんは、初めて活動に参加した際に障がい者の方とうまくコミュニケーションが取れず失敗した経験を明かしながら、「失敗を踏まえ、次はどうしたらよいか考えながら活動している。そのことで新たな方法やアイデアが生まれるので、悩むことそのものがボランティアだと思うようになった」と素直な思いを語った。

熱心にメモを取りながら、2人の話に耳を傾けていた高校生たちからは「以前ボランティアをしたことがあるが、失敗したので諦めていた。しかし今回の話を聞いて、もう一度やってみようと思った」「ボランティアにあまり興味がなかったけれど、体験談を聞いて参加したいという気持ちが強くなった」などの感想が寄せられた。

また今回の体験談報告は、高校生だけではなく2人にとってもいい機会となった。サークルを通じて継続的に活動に参加していても、なかなか日頃の活動について振り返る機会は少ない。河端さんは「今までのさまざまな出来事を思い出したり、見直したりすることができるとても大切な機会になった。初心を思い出させてくれた高校生の皆さんにも感謝したい」と話す。

河端さん、阿久津さんの2人は今回の発表を通じ、改めて自分自身のボランティアに対する姿勢や、なぜ続けているのかという疑問に向き合うとともに、今後の活動に向けて気持ちを新たにすることができたようだ。

(和泉ボランティアセンター)