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ズームアップ〈第541回〉「完全復活遂げた4番」

硬式野球部 菅野 剛士



東京六大学春季リーグ戦で明大は4位と、2012年秋以来5季ぶりのBクラスとなってしまった。昨季に続く優勝は果たせず、苦しいシーズンを過ごした。

その中で、主砲としての存在感が際立ったのが菅野剛士外野手(法4=東海大相模)。今季は全試合で4番に座り打率3割6分8厘、2本塁打、8打点はいずれもチームトップの成績だ。3カード目の法大2回戦では一時同点となる起死回生の3点本塁打。最終カードの立大2回戦ではサヨナラ打を放つなど、貴重な働きを見せた。

待望の復活である。2年次には春のシーズンでベストナインを受賞、秋のシーズンでは主に5番打者として活躍し春秋連覇に貢献。しかし主軸として期待された3年次に「記憶にないくらい悪い」と不振に陥った。春は打率1割台、秋は規定打席を割った。それでもラストイヤーの今年は調子を上げて、3月のオープン戦から不動の4番に。「自分が4番だという自覚はある」と責任感を強く持って臨んだ今季。善波達也監督の「4番の責任を1シーズン全うしてもらいたい」という期待に応える活躍ぶりだった。残された秋のラストシーズンでも「4番菅野」が、今季逃した優勝を取り戻す一打を放ち続ける。

(すがの・つよし 法4 東海大相模 171cm・75kg)

文・森 光史(政経3) 写真・原 大輔(法2)