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「2014年度決算を終えて」財務部長 富樫 芳勝

2014年度決算の大きな特色は、予算に比べ収入、支出ともに増えましたが、予算との比較で収入の予算比が支出の予算比を上回ったため帰属収支の支出超過が改善されたことです。

収入では2014年度に入学金を下げ、授業料とのバランスをとった学費改定を行ったため、厳しい予算積算をいたしましたが、入学金が予算を上回ったことにより、結果として学生生徒等納付金は、予算を上回りました。また、利息配当金収入の増による資産運用収入の増、外部資金の受け入れである受託事業収入の増、雑収入では退職金財団交付金、科研費間接経費が増えたことによる増で、収入全体としては予算を上回りました。

支出では退職給与引当金繰入額が増えたことにより、人件費が増えましたが、教育研究経費、管理経費を、予算策定時から抑制を図り、更に各部署が調達・執行努力等を行ったことにより、結果的には支出増ですが大幅とはなりませんでした。主な施設設備としては、駿河台・和泉キャンパス隣接地等改修工事の未執行により予算を下回りました。

これらのことが相まって、消費収支では支出超過が、予算比約26億円の改善となりました。

帰属収入から消費支出を引いた帰属収支差額は約16億円の支出超過となりました。予算比約6億円の改善とはなりましたが、支出超過に変わりありません。

今後は、帰属収支差額の均衡に努め大学財政の健全化を目指し、理事会のもと「中期計画策定委員会」での検討に基づいた、収入増加策とともに支出削減策を実施していく所存ですので、関係各位のさらなるご理解、ご協力をお願いするものです。