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大学院商学研究科 学術セミナー『北陸新幹線の開通は地域社会に何をもたらすのか』

藤井教授と篠崎氏、倉谷氏によるパネル・ディスカッション

大学院商学研究科は6月20日、『北陸新幹線の開通は地域社会に何をもたらすのか』と題する第9回学術セミナーを駿河台キャンパス・グローバルホールで開催。金沢星稜大学女子短期大学部学長の篠崎尚夫氏と、JTB総合研究所主任研究員の倉谷裕氏が、講演やパネル・ディスカッションを行った。

冒頭、千葉修身商学研究科長が開会の辞を述べ、本セミナーのコーディネーターを務める藤井秀登商学部教授が今回の趣旨を説明。

続いて、篠崎氏が『「北陸新幹線開通前倒し」と「金沢、その後背地」に関わる「思想」』をテーマに講演し、北陸新幹線開通に至る経緯や、金沢と周辺地域の歴史的背景に触れながら「新幹線開通は金沢にとって非常にプラスだが、現在から過去と未来をつなげて考え、それ(新幹線開通)をどう受け止めていくかが重要だ」と熱弁した。

『北陸新幹線開通後における沿線地域の可能性~いま、新潟・長野で起きていること~』をテーマに講演した倉谷氏は、見逃せない外国人マーケットの存在や、地域の現状・課題、具体的な地域の取り組みなどを紹介。「新幹線が通ることで観光客が来るのをただ待つのではなく、いかに取り組みを打ち出していけるかが大切だ」と締めくくった。

最後に、藤井教授の司会のもと、篠崎氏・倉谷氏との3者によるパネル・ディスカッションが行われ、(1)北陸新幹線は地域社会の観光資源に観光者を誘引するのか、(2)誰に恩恵をもたらすのか、(3)生活者にどんな影響を及ぼすのか—を論点に、活発な議論を展開した。