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明大・早大の留学生が中野区長と意見交換

中野区長を囲んで意見交換する留学生たち

明治大学・早稲田大学の外国人留学生と、田中大輔中野区長との懇談会が7月7日、中野キャンパス6階ラウンジで開催された。中野で学び、中野で暮らす留学生が、中野の魅力や国際化への課題について、田中区長と率直な意見交換を行った。

懇談会は国際日本学部・山脇啓造ゼミの主催で、「日本の中野から世界のNAKANOへ~グローバル都市をめざして~」がテーマ。国際日本学部に所属する留学生7人と、中野キャンパス近隣の早大・国際学生寮に居住する留学生5人が参加した。

山脇教授の進行による意見交換の最初のテーマは、「グローバル都市に必要なこと」。留学生からは「中野区民と外国人とのつながりが持てるよう、人と人との 接点が必要」(明大2年)といった意見や、「セントラルパークやブロードウェイなど、英語の名称は外国人の印象に残りにくい」(早大1年)という留学生な らではの意見も聞かれた。

また「中野の魅力」については、「緑が多い」(明大3年)、「交通の便が良く、安くておいしい店が多い」(早大1年)といった魅力も語られた一方、「外国 人が住居を借りるのは困難」(明大4年)、「公衆無線LANが整備されておらず不便」(早大1年)といった課題も提起された。

これらの意見を受け、田中区長は「多くの提案を聞けて良かった。いろいろな施策を考える前に、人間同士のコミュニケーションがうまくいくような環境を作るべきだといった考えが、一番印象に残った」などと感想を述べた。

閉会のあいさつで山脇教授は「早大の留学生と一緒に中野区のグローバル化について議論できたことは意義深い。留学生が地域に参加するための仕組みづくりにつなげていきたい」と今後の抱負を語った。