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リバティアカデミー 校友会寄付講座

クールジャパンを世界に届けたい~日本の文化力を海外に~

「クールジャパン」の重要性を熱弁する依田氏 松永氏とのトークで会場を盛り上げる

明治大学の生涯学習機関・リバティアカデミーは6月27日、「クールジャパンを世界に届けたい~日本の文化力を海外に~」と題する校友会寄付講座を駿河台キャンパス・リバティホールで開催。映画配給会社・ギャガ㈱代表取締役会長兼社長CEOの依田巽氏(1963年経営卒)が講師を務め、日本の伝統やコンテンツ(マンガ、アニメ、音楽、映画など)を世界へ発信していく大切さを説いた。

依田氏は半世紀にわたる海外ビジネスのキャリアの中で、電機業界から音楽業界、さらに映画業界へと転身。ハードからソフト・コンテンツビジネスにフィールドを広げてきた。その中で日本のコンテンツの海外展開、いわゆる「クールジャパン」推進をライフワークと位置づけ、東京国際映画祭チェアマンなどを歴任。エンターテインメント業界で、まさに日本と海外の架け橋として、あまたの海外要人との文化外交に尽力している。

約250人の受講生を前に、依田氏は「コンテンツを先兵に、国を挙げてクールジャパンを推し進めていくことが、観光やビジネス、地方創生などあらゆるシナジー(相乗効果)を生む」と指摘。さらに「日本人一人ひとりが外交官となって、日本の良さを伝えていくことが、ジャパンブランドの創出につながっていく」と論じた。

後半には、本講座の進行も務めた元日本テレビアナウンサーの松永二三男氏(1974年政経卒)と対談。この中で依田氏は、コンテンツの「創造」→「(権利の)保護」→「活用」のサイクルを構築する必要性を力説し、「ちゃんとインカム(収入)が入る仕組みがないと、良いものは生まれない」と、岐路に立つコンテンツビジネスへの提言も行った。対談では、松永氏との映画談議にも大いに花が咲き、会場を盛り上げていた。