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法学部 Law in Japan Programを開講 

海外10カ国から22人が参加、日本の法と法制度を学ぶ

修了式で笑顔を見せる受講生ら 明治大学内にある模擬法廷での講義

法学部は、日本の法と法制度を英語で学ぶ外国人向け短期プログラム「Law in Japan Program」を7月27日~8月7日に開講。外国人学生・社会人を対象に2009年から実施されており、今回はイタリア、フランス、ハンガリー、ルーマニア、ロシア、アメリカ、メキシコ、ブラジル、マレーシア、中国の10カ国から学生・社会人22人と、本学法学部生4人の計26人が参加した。

プログラムは講義とフィールドトリップで構成。講義では、法律知識のない受講生も考慮し、憲法、民事法、刑事法、競争法、知的財産法、情報法、租税法、国際法といった多彩な実定法分野を幅広く取り上げ、さらに司法制度の発展、刑事政策(刑務所制度)、法曹制度、企業法務などを学ぶことで、日本の法について立体的に理解ができるものとなっている。

フィールドトリップでは、企業法務部、法律事務所、東京地方裁判所、東京入国管理局、横浜刑務所を訪問。授業で学んだ日本の法の運用状況を実際に見ることで、日本の法制度への理解を深めた。受講生からはさまざまな角度からの質問が活発になされた。

最終日には、修了証授与式およびフェアウェルパーティー(送別会)が催され、受講生、講師らがプログラムの感想を語り合った。

法学部では、過年度のプログラム受講生への「フォローアップ」も行っている。過年度受講生が協定留学生、客員研究員、客員研究生として本学での研究が行えるよう受け入れ態勢を整えており、今年度もドイツからの過年度受講生を短期客員研究生として受け入れている。なお「Law in Japan Program」は、2016年度夏期も実施予定。

プログラムを終えて~参加者の感想~

バルバラ・デ・アキノ・マットスさん(ブラジル・サンパウロ大学3年)

安全保障関連法案をめぐり、かつてない程に、日本人の法律に対する関心が高まっているまさにその時に、このプログラムが開催され、講師の先生やプログラム参加者と共に、各国が抱える時事問題について議論ができたことがとても有意義だった。同じ法律の世界で仕事をすることを目指す学生、既に社会人として法律の専門家として働く社会人など、このプログラムで出会った世界各国からの参加者と今後も交流を続けていけたらうれしい。

工藤 綾乃さん(明治大学法学部1年)

授業のレベルが高く、また、1年生で専門知識も少ない中で、英語で法律・法制度を学ぶのは、ハードルが高かったが、海外からの参加者が活発に質問し議論を展開して、授業に取り組んでいる姿を見て、とても刺激を受けた2週間のプログラムだった。今回の経験を生かして、次のステップとして、来年の夏は、法学部のケンブリッジ大学夏期法学研修に参加したいという気持ちが強くなった。