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「母校愛に応えられる大学に」理事長 日髙 憲三

定時代議員総会の開催を心からお慶び申し上げます。校友の皆さまが、卒業後にご活躍され、社会へ貢献されていることが、今日の明治大学の評価に繋がっていると、あらためて感じております。心から御礼を申し上げます。

さて、私たちは、教育・研究活動の一層の向上を図り、社会から、「明治の学生は素晴らしい」と言われるよう、さまざまな取り組みを進めております。図書館で目の色を変えて学ぶ姿や、正課授業・課外活動で生き生きと活動する姿を見て、学生の学ぶ意識は、年を追うごとに高まっていると感じています。

その一方で、人口減少社会に入った日本は、世界におけるプレゼンスが小さくなっています。学生のレベルが高くなっているとはいえ、世界に伍していく人材を輩出するためには、足りない部分も少なくありません。

時代の流れとともに、明治大学の学生は、首都圏出身者の割合が多くなっており、いまや在学生の7割が関東出身者です。本日の定時代議員総会は、各都道府県、韓国、台湾から、ご参加いただいていますが、いわゆる地方学生は、年々減少しています。先日、石破茂地方創生担当大臣がご来校され、地方創生で日本に活力を与えるお話をされました。

地方が元気になれば、国も元気になるのと同じように、本学も地方の学生や留学生が集うことで、より強い個性が育まれる土壌が生まれます。そのためには、本学の教育・研究活動のレベルを高め、その魅力を世界に発信し、明治大学のブランドを強めていかなくてはなりません。

私たちは、「権利自由」「独立自治」の建学の精神に基づいて、教育・研究活動を展開していますが、本学が私立大学であるかぎり、校友の皆さまの母校愛に応える視点を大切にしたいと感じています。最先端の研究や本学に憧れて入学してくる学生たちを、教職員が情熱を注いで育てあげ、社会に送り出す。卒業後は、各地で活躍される校友の皆さまが、母校の縁で後輩たちを導いていく。

明治への強い帰属意識が、母校の一体感を生み出して、本学を支えています。今後も明治の絆をさらに強め、校友の皆さまが母校を誇りに思っていただけるよう、引き続き大学経営に取り組んでまいります。

校友の皆さまに決意の一端と誓いを申し上げまして、また、今後とも厚いご支援とご協力を賜りますようお願いを申し上げまして、結びとさせていただきます。