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農学部 野菜園芸学研究室「新世代アグリイノベーター育成講座」を開催

「トマトバイキング」の大盛況ぶり メインセミナー『カラフルトマトの市場性とは?』 とれたてトマトを召し上がれ!

農学部野菜園芸学研究室(元木悟准教授)は8月5日、パイオニアエコサイエンスとの共催による産学連携セミナー「新世代アグリイノベーター育成講座」を生田キャンパスで開催。野菜の生産者や流通・販売業者、行政やJAの関係者、農学部を中心とした学生など約200人が参加し、栽培技術やマーケティングについて現場の視点から考察した。

元木准教授からの主催者あいさつに続き、午前の部(販売とマーケティング)のメインセミナーでは『カラフルトマトの市場性とは?』をテーマに、野菜ジャーナリストの篠原久仁子氏やカラフルトマトの生産者ら4人が討論。赤、黄、緑などの彩り豊かなカラフルトマトが売り場を華やかにする“起爆剤”となり得る一方で、食味向上と収穫量の両立に課題もあることなどが現状として示された。

続いて、同研究室の八木明香さん(農4)が『ミニニンジンの消費者嗜好および販売価格に関する考察』と題して、ミニニンジンが実際に売れるかを調べたアンケートの結果を発表。休憩をはさんだ午後の部(栽培技術と品質保持)では、大学院農学研究科博士前期課程1年の北條怜子さんが『ソバージュ栽培におけるミニトマトの収量および品質』をテーマに、同1年の柘植一希さんが『スイートコーンの品種と貯蔵形態の違いが収穫後の品質に及ぼす影響』をテーマにそれぞれ発表を行った。

会場では、ポスター形式による野菜園芸学研究室の研究成果発表(ポスタートークセッション)や、トマトのソバージュ栽培(露地放任栽培)を実際に行っている圃場の見学、さまざまな色や種類のトマトが取り放題の「トマトバイキング」といったイベントも行われた。

元木准教授は「以前の講座よりも、多様な業種の人たちが全国から集まるようになった。こうした機会にさまざまな研究成果を紹介していくことで、学生と参加者や、参加者同士の新たなつながりが生まれれば」と話している。