駿風

少子高齢化が進む日本社会は、長い下り坂にいる。日本の組織は、前進や成長に比べて背進や撤退が不得手だといわれてきた。その意味で、今が正念場である。

高度経済成長期には、幾多の日本企業が華々しい成果を上げた。ところがバブル崩壊後、新たなグローバル環境への適応に苦しみ続けている。成長時には、高い目標を掲げ組織が一体となることができる。撤退時には、そのような目標を組織内で共有することは容易ではない。

過去の成功体験が強いほど、撤退は困難になる。経済のみならず、多くの分野で思い当たるのではないだろうか。

歴史に学べば、木下藤吉郎は金ケ崎で殿を務め、命懸けで組織全体の撤退を成功させたといわれている。兵站が伸び切ってさえいなければ、撤退によって組織は新たな展開に移ることができる。

成熟した社会においては、撤退すべきは撤退する。それだけではジリ貧になるので、勝負どころでは全面展開するといった、メリハリの効いたリーダーシップが求められる。

18歳人口が急激に減少する中、明治大学は、そうした強い個を持つ人材こそを育成すべきであると考える。

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